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本当に介護士を続ける自信がありますか?中途半端な理由で目指しているのではないですか?アナタに覚悟はありますか?

食事中の方は読まない方がいい話

お薬を処方されたご利用者様の、朝方のお話です。







強力な下剤の話です。



 
特養での夜勤。


下剤は毎日服用するタイプのコントロール型の物と、
3・4日経っても排便のない際の頓服型の物があります。


詳しくはコチラをどうぞ  →排泄ケアナビ:下剤の効果



さて、夜勤者は必ずその日の担当ナースから、
ご利用者様の当日の様子や健康状態を元に、
薬を減らしたり頓服を出したりする情報を貰います。


「この方は今日下痢されてたからマグミット抜いてます。
  この方は3日目だからラキソベロン10滴お願いします」


のような感じですね。
ラキソベロンには毎回余計に仕事をさせれた感があります。
効き過ぎるのでオムツからはみ出て、というよりも
水状でシャバシャバになるから隙間から出て大変です。

夜中に陰部洗浄して新しいパジャマを着てもらって、
さらにシーツ交換までしないといけない時もありました。

さらにさらにニオイもきつい。
マスクしているだけでは到底防ぎ切れない刺激臭です。





で、本題です。
名前は忘れてしまったのですが、

「とても強力な下剤を服用してもらいます」

とナースから説明を受けた日の事です。


日頃から便が出にくい男性ご利用者様。

O様 85歳
認知症があり、やや気難しいタイプの方
コミュニケーションは取りにくい
自立歩行可能だが他者の居室へ入ろうとする事あり
トイレも自分で行かれるが、後始末は介助必要


普段から便をゆるくするタイプの薬を服用されており、
それでも出ない場合は頓服的な薬も服用される。


その日はそれでも排便がなく、マイナス5日目でした。

「とても強力な薬を服用してもらいます。
  いつもの頓服の10倍くらい強力です」


「嫌です」


即答しました。
でも拒否は出来ません、飲むのは私ではないので・・・。


結局夕食が終わった後に服薬して頂きました。
恐らく大変な事になるであろうと分かっていたので、
30分ごとに居室の様子を見に行っていました。


日中もわりとベッドで過ごされる事が多いので、
夜は眠りが浅く、2時間に1回程度はトイレに行かれます。

毎回介助するものの、排便の兆候は見られませんでした。



で、夜が明けました。
朝6時くらいにO様が自らリビングへ出て来られたので、
コーヒーをお出ししてテレビを付けました。

6時にもなると他のご利用者様も起床されます。
夜勤者が一番忙しい時間帯と言っても過言ではありません。


バタバタとフロアを行ったり来たりして、
O様の事をふと思い出してテレビの前を確認すると、
ソファに姿がありませんでした。

お、ついに排便があるのかな?
ズボンくらいは汚れていても仕方ないかなぁと思って、
居室へ行ってみると、そこにはとんでもない光景が・・・!!




と言うか居室へ入る前から分かっていました。
ラキソベロンの時以上の刺激臭。
はぁ、トイレ掃除大変だなぁと思って居室のドアを開けると、
そこにはとんでもない光景が・・・!!




居室の床に下痢便が水たまりのようになっており、
壁には手形上の便の跡。
毛布も便まみれで、脱ぎ散らかした便まみれのズボン。
O様はベッドに端座位で、身体は汚れたままなのに、
替えのズボンを履こうとされているところでした。


叫びたかったですよ、でも叫べません。
とにかくもう何をしても手遅れですので、
この上転倒されでもして、事故報告書は絶対に避けたい。

「Oさん、汚れてしまったんですね。
  お風呂入りましょう。用意しますから座ってて下さい」

かろうじてこれだけ声掛けして、
タンスからまだ汚れていない衣類を出しました。

時計を確認すると6時半。早出の出勤時間は7時。
ダメ元で職員の休憩室を見に行くと、

何と!


早出の後輩がすでに仕事着に着替えて座っている!


「ゴメン、緊急事態!今からユニット入って起床介助して」

「え?事故ですか?大丈夫ですか?」

「ユニット入ったら分かるからとにかく来て!」


と半ば無理やり後輩を巻き込んで、
自分は入浴介助用の服に着替えて、
再びO様の居室へ向かいました。


車椅子にラバーシーツを掛けて、その上に座ってもらい、

「じゃぁOさん、お風呂行きましょう」

と誘導しました。もちろん前はバスタオルで隠して。
季節が夏で本当に助かりました。

後輩がO様の居室を見て目を見開いていましたが、
すぐに居室ドアを閉めて起床介助へ向かってくれました。



O様の身体をキレイにして、
汚染した服を手洗いしてハイターに漬け、
自分の手足を必要以上に石鹸で洗い、
また着替えて向かうはO様の居室。


バケツと雑巾と消毒液と替えの毛布とシーツとファブリーズと。
水たまりをすくってはバケツへ、すくってはバケツへ。
ここまで来たら感染予防のマニュアルも何もないですね。
無心に、ただただ何も余計な事を考えず手を動かす。

居室の外、ダイニングではすでに朝食が始まっているので、
換気しようにも居室ドアを開けられない。
ベランダ側の窓のみ開けてファブリーズを散布する。



気が付けば8時になっていました。
頑張った、俺・・・。





それ以来O様にその下剤が出される事はありませんでした。


















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このエントリーにお寄せ頂いたコメント

頑張りましたね!

私も夜勤入りの申し送りに「ラキソ10滴」があると、

一晩中臨戦態勢になっておりましたよ。

ターミナル以上に気を遣い、準備していてもシーツどころかマットまでいくことがよくありました。

夜勤者の大変さを考えて、7時からの早出でも5時には出勤するようにしておりました。

なつかしい特養時代、かなり鍛えられたものです。

(その後遺症、腰痛が今だに残っておりますが・・・)
yossy610 at 2013/03/30(土) 11:23 | URL

5時出勤はすごいですね、とてもマネ出来ません・・・。

ちなみに早出の女の子に時間外手当を出すようリーダーにお願いし、

結果しっかりと給与明細に記されていたそうです。
8beats at 2013/04/01(月) 10:44 | URL

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